一般質問/阿部 憲一 議員

1.小児甲状腺検査で「異状」の人数は
(1)県の県民健康調査の甲状腺検査では、穿刺吸引細胞診など2次検査まででB判定(=大きさ20.1mm以上ののう胞、又は5.1mm以上の結節など)以上の「異状」と判断された子供の内、C判定(=悪性または悪性疑い)の子供を除いて、このまま放置できないので一般診療を勧めるが、そのため事実上 調査対象から外れた子供が大勢いる。子ども脱被ばく裁判の柳原 敏夫 弁護士の調査によればその数は既に 3,500 人以上になると言う。県民健康調査課にデータは揃っているが、広野町の子供は何人か。
(2)甲状腺癌の子供は現在少なくても244人。県はこの調査から外れた子供の追跡調査は県立医大しかやろうとせず、大人の甲状腺癌については調査さえしようとしない。町はなぜ町民についてこれらの数字や実態の把握に努めようとしないのか。
2.福島第一原発の排気筒の解体の危険は
広野町では少なくても1・2号機の排気筒の工事が始まった8月1日の頃には、この危険な工事の説明を受けておらず、東京電力に危険性を確認してもいない。2号機は爆発を起こしていないが、大きな注水を3回繰り返して「水―ジルコニウム反応」が進み、燃料が熔融して大規模なメルトダウンが進行したと考えられている。東京電力では2号機のベントは失敗して排気筒からダストはほとんど出ていないことにしているが、スタックは1号機と排気筒をつなぐ排気筒の足元のSGTS(非常用ガス処理系)配管に25 Sv/h もの部分があると 2013 年12月に発表されている。ベントを失敗したことにするというのは、事前にベントを周辺住民に告知しなかったためで、放射線障害の被害が証明された時に傷害罪に問われるからと言われる。排気筒の内部の堆積物のリスクは全く知れておらず、解体工事で塔芯を2~4mごとにカットするが、その際のダストの吸引は万全とは言い難い。ダストは少量でも拡散せずに遠くに飛ぶこともある。3月11日の大地震の後、天文学的な量のキセノン133が細く真っ直ぐ当町の方に飛んで来たではないか。2013年の夏、南相馬市の14ヵ所で収穫された稲穂に大量のセシウムが付着した件では、丸1年経ってそれが発覚した。3号機などの解体工事で大量の放射性のダストが飛散したとされ、何も知らない大勢の近隣住民か吸い込んだことは疑いない。原子力規制庁はガンマ核種だけで90兆 Bq ほどが飛散したと発表したと記憶しているが、責任をウヤムヤにした。しかも、今回の作業は鉄塔部分の複数の亀裂などから倒壊するリスクがあるので、遠隔操作で作業している。
(1)これほどの危険な経験があるのに、町はなぜさも東京電力を信頼しているかのように必要な確認もしないのか。過去、組織的な隠蔽が繰り返された企業ではないか。言葉だけ「安全・安心な町づくり」を言うべきではない。いわき市でさえ無駄な外出は控えようという声がある。
(2)クレーンの高さが足りず作業が停止という信頼のおけない作業。倒壊したら、内部の堆積物が拡散して周辺地域は再び避難となる可能性があるとの指摘があるが、町長に認識はあるか。
3.避難住民が残した猫の捕獲・保護
いわき市中央台の第2~4号の仮設住宅の入居者たちが世話をしていた数匹の猫が置き去りになっている。高久2丁目の新興住宅地辺りで野良猫状態になっており、以前に私はどの辺りにいるか聞き取りをして回ったが、同時に苦情を頂いている。環境防災課には何度も求めたが、捕獲器までは貸すが、あとは阿部議員が勝手にやれという対応である。広野町の責任としてキチンと捕獲し、愛護団体に依頼するなりして、ケア、譲渡までやるべきである。町はキチンとやるか放置するのか、どちらか。
 ちなみに、犬・猫は福島県動物愛護センター相双支所に預ければ譲渡に回されるのは約4割、いわき市保健所では5割で、他は殺処分される。殺処分されるのは殆どが子猫という残酷な現実。県の年間予算の千分の一も使えば愛護団体の協力とで一生を全うできる命である。
4.箱物行政を続けるつもりか
8月11日の広野町サマーフェスティバルに行くのに、いわき駅16:13 発、Jヴィレッジ駅着16:41を利用してみた。この日、Jヴィレッジ駅に停車したのは下り電車6本で、その最終便。Jヴィレッジ駅に降りたのは私を含めてわずか5人。サマーフェスティバルの時には二ツ沼総合公園の駐車場の空きが厳しいので、かなりの下車があると思ったが。駅員にそれまで5本の電車での下車具合を聞いたが、そう大差はないとのことだった。Jヴィレッジ駅と二ツ沼総合公園とは1.5kmほどあり、Jヴィレッジ駅は二ツ沼総合公園の利用促進にはならないことが分かった。シャトルバスがなければ尚更である。
(1)Jヴィレッジ駅の建設には当町は1億7300万円もの税金を負担したが、物語ではなく、具体的にどのような経済効果があるのか。
(2)町長は箱物作りや土木整備ばかりを進め、その維持費や負債は町民にのしかかる。Jヴィレッジの位置付けしかり、町民はそんなものは望んでいない。しかし、町長はリスクのある事業を次々進めようとする。その動機は何なのか、町民が納得いくようにキチンと説明されたい。
以上は質問の趣旨をキチンと理解した上で、明確な返答を求める。今後は映像がインターネットで配信される。よく責任を自覚して答弁されたい。